イモリを育てる 2013年の活動 (最新の活動はこちら
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始動!「いもりの里」事業

  研究・教育用アカハライモリの大規模養殖/谷津田・里山環境の復元の試み「いもりの里」事業が茨城県取手市で始動しました。 

[背景と経緯]
  里山に囲まれた谷合いの湿地(谷津田)は、かつては水田として利用されていましたが、農機具の導入が困難な上、絞り水(冷たい湧水)のため稲の生育に適さず、多くが耕作放棄地となっています。近年、谷津田は絶滅を免れた希少生物の隠れ家として注目されるようになり、コメ生産の場からサンクチュアリへとその位置づけが変わりつつあります。しかし、産業廃棄物の不法投棄は止まず、埋め立てによる駐車場/宅地化の危険にもさらされています。こうした現状の中、都市行政や地域住民は、これを如何に防ぎ、如何にして谷津田・里山の自然を『地域の宝』として復元し次世代に継承していくか、これらの課題の解決に向け方途を模索しています。茨城県取手市も例外ではありません。取手市には貝塚地区と高井地区に広大(24ha超)な谷津田・里山があります。
  井守(イモリ)は、谷津田に生きる水棲動物の代表であり、生命科学の教育や研究において極めて有用な実験動物です。しかし、生息数は減少し、2006年に準絶滅危惧種として登録されました。このため、如何にして今後研究・教育用イモリを安定的に確保するかが緊急の課題となりました。イモリネットワークは、課題解決に向けてイモリの保護・保全活動を開始するとともに、研究・教育用資源化(バイオリソース化)に向けて野外での大規模養殖の可能性を模索し始めました。
  イモリネットワーク・筑波大グループは2007年から取手市・NPO法人・次世代教育センターと連携し、イモリを題材にした生命環境科学教育「いのちの話」を行ってきました。その縁もあり、取手市に研究・教育用イモリの養殖を前提とした谷津田・里山の復元・維持構想(仮称「いもりの里」構想)を提案いたしました。すなわち、基盤整備以前(昭和40年代)の谷津田・里山環境を復元し、  そこで研究・教育用アカハライモリ(Cynops pyrrhogaster)を養殖するという構想です。
近年、谷津田・里山の保護・保全の取り組みが広がりを見せ、かつての動物(メダカ、ゲンゴロウ、ホタル、タガメ、ドジョウなど)も水辺に戻りつつありますが、残念ながらイモリの姿はありません。取手市でも未だイモリの姿は確認されておらず、一方でアメリカザリガニなど特定外来生物による生物相の貧困化が進んでいます。すなわち、イモリを養殖するとは、こうした悪条件の中、上質の自然環境を人力で復元する試みに他なりません。これには、我々学術サイドの知恵と経験、地域住民・ボランティア、行政の連携・協力が不可欠です。
  我々は2度の住民説明会と市民公開講座「井守から見る生命の不思議(2009年2月21日)(筑波大学・大学院生命環境科学研究科・研究プロジェクト経費による支援)」を開催しました。そして、住民・地権者の協力の下、事業計画案も定まり、2009年10月28日に取手市に住民協議会「いもりの里協議会」が設置され、計画がいよいよ始動しました。
  なお、イモリ養殖池事業は文部科学省・科学研究費補助金(21300150; 24240062)、筑波大学・社会貢献プロジェクト(平成21年度〜)、取手市一般公募補助事業(平成22年度〜)等において支援されております。


2013年12月15日(日) イベント「田んぼ作り」を開催しました。
参加人数:
   ・一般    13名(子ども 6名 ・ 大人 7名)
   ・大学     7名
   ・地元     1名
   ・ボランティア  2名
   ・事務局    1名
   合計     23名


<2014-01-06 掲載>
2013年12月14日(土) 田んぼ作り(復元)の準備をしました(3hr;丸尾) 観察場でイモリ確認できず
<2014-01-06 掲載>
2013年12月8日(日) カナムグラを中心に草刈りをしました(3.5hr;丸尾) 観察場でイモリ1匹を確認、(午前中にも他の個体1匹が確認されたらしい
<2014-01-06 掲載>
2013年12月7日(土) イモリ野外生態観察場設営、いもり籠の208匹を放しました。 千葉、丸尾ほか(7hr)


いもりの里の昆虫(山田さんの報告)
   2013年と2012年にいもりの里で確認した昆虫のリスト(Excel File)

今年の全般印象としては、
1)春から夏にかけてクリの木周りの乾燥化で見られなくなった昆虫がいた
   →ヤブヤンマ、フタスジサナエ
2)春から初夏アカメヤナギの樹液がなく昆虫が集まらなかった
   →ゴマダラチョウ、アカボシゴマダラ、コムラサキは確認できず。サトキマダラヒカゲも少なかった
    ヤナギに限らず全般に樹液が少な刈った可能性あり。 
     カブトムシ、クワガタ、ミヤマカミキリのよく集まる木に樹液なし
3)夏場にミゾソバ繁茂によりセリが少なくなった
   →キアゲハの数が少ない原因か?
4)カナムグラの繁茂がすさまじかった
   →その割にはキタテハが少ない

<2014-01-06 掲載>
2013年11月29日(金) イモリ野外生態観察場設営のための物品を運搬しました(2hr;丸尾)
<2014-01-06 掲載>
2013年11月24日(日) イモリ野外生態観察場設営のための送水チューブの配置換えをしました(2.5hr;丸尾)。
<2014-01-06 掲載>
2013年11月23日(土) イベント「自然観察会」を開催しました(ひっつきむしの顕微鏡観察ほか)。

参加人数:
   子ども    7人 
   大人 5人
   ボランティア 3人
   地元 1人
   大学 2人
   事務局 1人
   合計    19人

<2014-01-06 掲載>
2013年11月17日(日) 柳の間の草刈りをしました(3hr;丸尾)。新設水路の橋かけ、田んぼ作り(復元)の位置決め
<2014-01-06 掲載>
2013年11月16日(土) 柳の間の草刈りをしました(3hr;丸尾)。
<2014-01-06 掲載>
2013年11月04日(月) ザリガニ集め(〜120匹)をしました(丸尾)。
<2014-01-06 掲載>
2013年10月30日(水) 柳の間の新設水路掘り、土嚢作りをしました。 いもり籠12箱設置(新規搬入:228匹、いもりの里で越夏:3匹) 千葉、丸尾ほか(3hr)
<2014-01-06 掲載>
2013年10月27日(日) 物置片付け、田んぼ周辺草刈りをしました(3hr;丸尾)。
<2014-01-06 掲載>

2013年10月20日(日) イベント「収穫祭」を開催しました。
大雨の中お集まりいただき、ありがとうございました。
参加者
    一般     25(子供 14  大人 11)
    ボランティア   3
    地元     10
    大学      4
    市       4
    事務局    1
    その他     2(農家塾)
    合計     49名

取材:日本農業新聞、茨城県
・読売新聞朝刊「常陸人」で、イモリの再生研究といもりの里のことが紹介されました。
<2013-10-24 掲載>
2013年10月19日(土)水路まわりの草刈り(山田)、柳の間の水路整備をしました(丸尾)。
<2014-01-06 掲載>
2013年10月14日(月)おだがけしてあった稲の脱穀が終わりました。
・脱穀(猪瀬、蛯原、山田、丸尾、地元の方々)
・籾すり(猪瀬、蛯原)
・草刈り(丸尾:柳の間、山田:キウイの回り)、全部で3hr

<2013-10-24 掲載>
2013年10月13日(日)草刈りを行いました_柳の間のエリア(3hr)(丸尾)
・猪瀬さんが籾の水分量を計測したところ、14.9%で追加乾燥せずに籾すりできる状態まで乾いていました。
<2013-10-24 掲載>

2013年9月 22日(日) イベント「稲刈り」を開催しました

参加者:
   一般参加  50名(子供:31名 大人:19名)
   ボランティア  3名
   市役所    5名
   大学      7名
   地元     11名
   事務局    1名
   合計     77名

取材:日本農業新聞

<2013-10-24 掲載>
2013年9月 21日(土) 稲刈りの準備をしました(大嶋、山田、丸尾)
・草刈り(丸尾)、全部で7hr

<2013-10-24 掲載>

2013年9月16日(月) いもりの里の様子(報告:山田さん)
夕方いもりの里を見てきましたが、台風の被害はほとんど見られませんでした。
奥の方の竹が少々田のぼ側に倒れかかっている程度です。
イモリのカゴも飛ばされずにありました。隙間から覗いた限りでは成体は元気そうでした。
以前からですがイネはおおかた倒れていました。

<2013-10-15 掲載>
2013年9月15日(日) いもりの里の調査を行いました。(千葉)
・雨のため乾かしていた田に水が溜まり、閉鎖した入水口も壊れていました。雨がひどくなりそうだったのでそのままの状態にしてあります。
・カゴの中の幼生イモリの姿が見えなくなりました。増水のため、かごが沈んでいました。目の粗い外かごから逃げだしたのかもしれません。
・カゴの中の成体イモリも2匹見えなくなりました(残っている4匹は元気です)。これらもふたの隙間から逃げ出した可能性があります。
・猪瀬さんが頻繁に見に来てくれています。明日は台風が上陸しますが、カゴの様子を見に来てくれるそうです。安心です。
・他については、大きな変化はありませんでした。

いもりの里の様子(報告:山田さん)

 
<2013-10-15 掲載>
2013年9月14日(土) 草刈りを行いました(少し涼しくなったので6時間ほど)(丸尾)
いもりの里の様子(報告:山田さん)

 <写真をクリックすると大きなサイズで見ることができます。>
 
<2013-10-15 掲載>
2013年9月8日(日) いもりの里の調査を行いました。(千葉)
・稲刈りに向け、田A、B、C、Dの水を抜くため、入水口を閉鎖し、土手を開口しました。
・イモリのカゴは、猪瀬さんが分かるように池Dの入水口付近の水が溜まる場所に移動しました。
・カゴの中のイモリは成体、幼生とも元気で、特に幼生は大きくなりました。
・草刈りが進んでいました(丸尾先生、ありがとうございます)。
・閉鎖したはずの貯水池Aの出水口が開いていて、水が池Aの脇の水路に流れ込んでいましたので閉鎖しました。貯水池Aの水位は増加しておりましたが、貯水池@の水位は相変わらず低く、水は赤く変色し泡が漂っていました。貯水池Aと@の水位の違いから、やはり貯水池Aには@とは異なる水脈からも地下水が流れ込んでいることがわかります。
・他については、大きな変化はありませんでした。

<2013-10-15 掲載>
2013年9月7日土) 草刈りを行いました(少し涼しくなったので5時間ほど)。(丸尾)
    昨年と同じ場所にタコノアシが見られました。いもりの里の様子(報告:山田さん)

 <写真をクリックすると大きなサイズで見ることができます。>
<2013-10-15 掲載>
2013年9月1日(日) 草刈りを行いました(夕方〜暗くなるまで)。(丸尾)

いもりの里の調査を行いました。(千葉)
・ミゾソバの勢いがすごいです。歩くのが大変な状態ですが、一部は草刈りがされており大変助かりました。
丸尾先生、ありがとうございます。水路や水田内の管理のためにも、夏の草刈りが来年の課題ですね。
・田Bの土手の一部が漏れていたせいで、この田んぼの水が減っています。
湿ってはいますが、大部分で水がほとんのない状態です。ですが、稲刈りに向けて都合がよいので、
これはこのままにしましょう。
・稲が黄金色に変わってきています。いもりの里の周囲の田んぼでは一部稲刈りが始まったようです。
・2つの籠の中のイモリは成体、幼生とも元気な様子でした。が、成体が一匹見当たりません。脱走したかも?
・閉鎖した貯水池@のガマが枯れていました。
・他については、大きな変化はありませんでしたが、またザリガニが目立つようになってきました。

<2013-10-15 掲載>
2013年8月31日(土) 草刈りを行いました(夕方〜暗くなるまで)。(丸尾)
<2013-10-15 掲載>
2013年8月30日(金) 草刈りを行いました(夕方〜暗くなるまで)。(丸尾)
<2013-10-15 掲載>
2013年8月29日(木) 草刈りを行いました(夕方〜暗くなるまで)。(丸尾)
<2013-10-15 掲載>
2013年8月28日(水) 草刈りを行いました(夕方〜暗くなるまで)。(丸尾)
<2013-10-15 掲載>
2013年8月24日(日) いもりの里の調査を行いました。(千葉)
・ここのところの雨で、池や水田の水位が増しています。かなりの稲が倒れています。
・ミゾソバが繁茂しています。大掛かりな草刈りが必要だと思います。
・2つの籠の中のイモリは成体(それぞれ3匹と4匹)、幼生(6匹)とも元気な様子でした。
・他については、前回の調査結果と比較して、大きな変化はありませんが、閉鎖した水田(右B)のホテイアオイの勢いがよく、花が咲いていました。
睡蓮も元気そうでした。現在の池Aの睡蓮も大きくなってきていて、赤い花が咲いていました。

<2013-10-15 掲載>
2013年8月24日(土) 上高井の慈光院境内で夏祭り「不動尊灯篭」が開催されました。いもりの里関連の方々が多く参加されました。
<2013-10-15 掲載>
2013年8月17日(土)  草刈りを行いました(猛暑日が続くので、夕方〜暗くなるまでの作業です)。(丸尾)

いもりの里の調査を行いました。(千葉)
・稲穂に実が入り、秋の訪れを感じさせるような風景になってきました。
・一部の稲が倒れていますが、おそらく水田に水があるため稲の根が水を求めて下に伸びていないためだろう、ということです(猪瀬さんより)。
・カゴの中のイモリは成体、幼生とも元気な様子でした。成体には念のため餌をあげました。
猪瀬さんも週1で餌をあげてくれています。
・他については、前回の調査結果と比較して、大きな変化には気付きませんでした。

<2013-10-15 掲載>
2013年8月10日(土) 8/13(火)新しい休憩小屋がほぼ完成したので、物置の整理・片付けを丸一日かけてしました。(南條、山田、丸尾)
<2013-10-15 掲載>
2013年8月10日(土) 8/10(土)イベントの片付けを行いました。(丸尾)

いもりの里の調査を行いました。(千葉)
・稲が根付いたところでは、稲穂に実が入ってきており、稲は順調に生育しています。
・田Dに設置したカゴの中の成体イモリは元気でした。泥にまみれて気持ちよさそうでした。
またドジョウが入ってました。幼生もみんな元気で、大きくなっていました。共食いもないようでした。
この方法は有効なようです。生息環境としては悪くないことがあらためて分かりました。
注)この田んぼだけ水が少なくなっていましたので、出水口を閉めてあります。
・田Dの水がなくなったせいか、ザリガニが少なく、
一方、となりの田Bのザリガニの数が増しているように感じました。
・閉鎖した池1と水田(右B)の稲やホテイアオイは元気でした。
・閉鎖した水田(右B)に導入した睡蓮も大丈夫そうです。
・田@に導入した睡蓮も、しんどそうですが、大丈夫です。
・池Aのスイレンは大きくなってきました。稲は低温のせいか辛そうです。
・池@のスイレンは、勢いがありませんが、大丈夫です。
・閉鎖した貯水池@の水量がかなり減っています。
・閉鎖した貯水池Aの水量も@に近いのですが、多いように見えます。稲は育ってます。
・移植したマコモはどこも勢いがあり、この植物はいもりの里の環境に適していると思います。
・ドジョウ、タニシ、メダカは普通に観察されます。
・水田環境を管理していくためには、畦や水田周囲の草刈りをまめに行う必要があると痛感しています。

<2013-10-15 掲載>
2013年8月 4日(日)イベント「星空の下の科学教室 自然と生命の不思議&灯火採集」を開催しました。
○講演「里山の暮らしと生物学」 丸尾 文昭(筑波大学・生命環境系)
○灯火採集 講師:八畑 謙介(筑波大学・生命環境系)

参加者
・一般         52名(子供 30名 / 大人 22名)
・大学         10名
・地元          6名
・市民ボランティア  1名
・事務局        1名
・その他        1名(永山小教師)
・合計         71名

<2013-08-07 掲載>
2013年8月 4日(日)いもりの里の調査を行いました(千葉)
・現在の田@と閉鎖中の田(右B)にスイレンを導入しました。
・良好な田Dに、もう2つカゴを設置しました。
一つには若いイモリを5匹入れてあります。
もう一つのカゴには、さらに水切りカゴを入れ中に孵化したての幼生を入れてあります。
・ザリガニの駆除を行いました。
・水路と水田周囲の草刈りをしました。
・活着がよかった水田(田A、B、C、D)の稲は、稲穂が出始め、順調に生育しています。
・1週間前に田Dに据え付けたカゴの中のイモリは、ふくよかで元気でした。周囲に糸ミミズが増えているので餌は十分なようです。生息環境としては良好、という印象です。
念のため、猪瀬さんに週一回餌やりをお願いしてあります。
同じカゴの中に何故か小さなドジョウが2匹入ってました(ザリガニから避難?)。
・閉鎖中の田(右B)のガマが面積を拡大し、ホテイアオイも成長しています。ただし、水田中央部のホテイアオイの勢いは、相変わらず、相対的に小さいです。
・閉鎖したかつての貯水池の水位が低下しています。
・浅1のスイレンが見えなくなりました。
・現在の池@とAのスイレンは大丈夫でした。
・閉鎖したかつての池1のホテイアオイも大丈夫でした。
 <写真をクリックすると大きなサイズで見ることができます。>
 
<2013-08-07 掲載>
2013年8月 3日 イベント準備の草刈りを行いました。(丸尾)
<2013-10-15 掲載>
2013年7月30日 草刈りを行いました。(丸尾)
<2013-10-15 掲載>
2013年7月28日(日)いもりの里の調査を行いました(千葉)
・水田内部が見渡せるように草刈をしました。
・イモリが生息できるかどうか調べるために、若いイモリを5匹入れたカゴ(緑色)を
環境が良好な田Dに置きました。半分水に浸るように、畦に斜めにして置いてあります。
・マコモ生い茂るかつての池2(ボーボー鳴き声が聞こえていた)に仕掛けておいたもんどりに、
見事、ウシガエル(オス)がかかりました!
・赤くなっていた旧貯水池Aが茶色に戻りました。稲は育っています。
・植物が育ちにくかった旧貯水池@のマコモとガマが元気です。
・マコモを移入した池@に巨大なクサガメがいました。
・ドジョウやメダカの子どもが普通に見かけられました。

<2013-08-07 掲載>
2013年7月21日 草刈りを行いました。(丸尾)
<2013-10-15 掲載>
2013年7月20日(土)いもりの里の調査を行いました(千葉)
・水田内が見えるように、水路と水田周囲の草刈りをしました。
・ザリガニが池や水路より水田内に集まっていることが分かりました。
駆除が必要です。
・マコモ生い茂るかつての池2にウシガエルが棲み着いています。ボーボー鳴いていました。
山田さんが一匹捕獲してくださいましたが、まだいます。
井戸ポンプのあたりでもボーボーいっていますので、どんどん侵入してきているようです。
・閉鎖した旧貯水池A(アオミドロが繁茂した池)が、一面が真っ赤で、泡が浮いた状態になっています。
<2013-08-07 掲載>

2013年7月13日(土)いもりの里の調査を行いました(千葉)
・マコモが生い茂る池(閉鎖した池2)にウシガエルが侵入していることが分かりました。駆除を開始。
・閉鎖した貯水池@とAの水位が、水田と同じ程度に下がっていました。
・閉鎖した水田(右B)にはほとんど水がなくなっていました。ここに植えたホテイアオイは元気です。
・井戸水を流し込んでいる池(現在の池@とA)と、苗の活着が悪い水田(田@とA)では、稲の葉が全体に下に向かって垂れ下がり、
 勢いがなくなってきているようです。このような稲の様子は、場所にかかわらず同じように見えますので、同じ要因によるのかもしれません。
これに関しては水温が主な要因ではないかと疑っています。
・現在の池@、池A、浅1のスイレンは、勢いはあまりありませんが何とか頑張っています。
・ヒキガエルが毎年卵を産む池(閉鎖した池1)は、水位は低下しましたが、ホテイアオイは元気です。稲も元気です。
・メダカ、ドジョウ、クサガメを確認。今年生まれたと思われるドジョウも観察されました。メダカはお腹の大きなメスがいましたので、増えることが期待できます。
・水田のザリガニが目立ちます。生まれたばかりの小さなザリガニも見えるようになりました。もんどりによる駆除を継続。

これまでの結論として、地下水が湧き出す場所では、生育できる植物の種類が限られることが分かりました。
以下は仮説です:
第1の制限要因は、地下水の硬度ではないかと疑っています。硬度の高い水が植物の根の成長を阻害するため、植物の分布域が制限されてしまうのだと思います。特に稲は敏感。
第2の制限要因は、地下水の温度(つまり土中の温度)ではないかと疑っています。

地下水の植物に対するこうした影響が、水生動物の分布と関係があるかを注意深く調べる必要があります。
確かに、植物の種類の多い水田でドジョウやカメが増えています。今後、放流した稚イモリの生息調査を進めます。

<2013-07-16 掲載>
2013年7月 7日(土)イベント「生き物観察会」を開催しました。
植物観察(講師:山田利光さん)やザリガニ駆除を行いました。

参加者:
一般       47人(子供31人・大人16人)
市民ボランティア  1人
地元住民     2人
大学        2人
事務局       1人
合計       53人

・メダカ、ドジョウ、クサガメ、オタマジャクシ、シュレーゲルアオガエル、トウキョウダルマガエル、タニシ、モノアラガイが確認されました。
・田Dに浮き草が確認されました。
・閉鎖した田(右B)にホテイアオイをさらに2株導入しました(ホテイアオイは元気そうでした)。
・閉鎖した旧池1にホテイアオイをさらに2株導入しました(しんどそうですが辛うじて大丈夫でした)。
・改変後の池@、A、および浅1に導入したスイレンはすべて大丈夫そうでした。
 <写真をクリックすると大きなサイズで見ることができます。>
<2013-07-16 掲載>
2013年7月 5日 イベント準備の草刈りを行いました。(丸尾)
<2013-10-15 掲載>
2013年6月 29日(土)いもりの里の調査を行いました(千葉)
・旧貯水池@とAは水量が多く、最近の雨により地下水量が増していることが分かりました。
・いずれの貯水池でもホテイアオイは育ちませんでした。
・旧貯水池Aのモンドリにドジョウがかかりましたので、現状のAの水質はドジョウには悪くないようです(稲も育ってます)。
・貯水池@は、ザリガニが鮮やかな赤色をしており、水質の違いがここでも明らかでした。ドジョウはいません。(稲も育ちませんでした)
→ これらの貯水池にはマコモを導入しましょう。
・改変後に井戸水を流し込んでいる2つの池(@とA)に導入した睡蓮は大丈夫でした。
・下流の柳のあたり(浅1)のスイレンも大丈夫でした。
・閉鎖した旧池1にいれたホテイアオイは、しんどそうですが辛うじて大丈夫でした。
→ ここにはマコモとホテイアオイを入れましょう。マコモが繁茂するとなりの池(旧池2)には大きなカエルが棲み着いています。
・閉鎖した田(右B)に入れたホテイアオイは元気そうでした。トウキョウダルマガエルが棲み着いてます。
水質がそれほど悪いわけではないようです。ここの問題は水温でしょうか?
→ ガマこのまま繁茂させ、さらにホテイアオイを入れましょう。
・植え直した稲は、やはりしんどそうで、明らかに場所によって根の活着や成長が阻害されているようです。苗を束でおいただけの場合は比較的元気そうなので、水質か水温によって根の成長が阻害されているようです。
・改変後の田BとDにイモリ幼生200匹を放しました。

<2013-07-16 掲載>
2013年6月 23日(日)いもりの里の調査を行いました(千葉)
・旧貯水池@に導入したホテイアオイ3株がすべて枯れました。
根と葉がなくなっていました。
・旧貯水池Aの水位が旧貯水池@に近づいていました。
このことから、旧貯水池Aへの良くない水(硬水)の流入がかなりあることがわかりました。
・導入した浮き草は、改変後の田BとD以外、見られなくなりました。
・ホテイアオイを閉鎖した旧貯水池A、旧池1、旧池2、および田(右B)に新たに導入しました。
・スイレンを、改変後の池@とA、および用水路の合流点(浅1)の、合計3箇所に導入しました。
・再田植えをしました。
・トウキョウダルマガエル、シュレーゲルアオガエル、オタマジャクシ、メダカ、ドジョウ、タニシはすぐに観察されましたが、イモリの幼生はわかりませんでした。

ここまでの結論として、
どうやら山から湧き出す水(硬度が高い;温度が低い)によって植物の根の成長が阻害されているようです。
畑に生える雑草が水田内にみられるところでは、稲もよく育っていますし、浮き草も大丈夫です。
水田内に稲の成長がよくないところがパッチ状に見受けられますが、そこでは山水が湧いているのでしょう。
もちろんすべての湧水が悪いというわけではありません。
しかし、イモリの動態がこうした水の状態と関連しているように思われますので、
今後のイモリ導入は、植物の多様性や成長具合のよいところに絞って行おうと思います。
どろんこ運動会をした田んぼ2面(田BとD)は良いかもしれません。

<2013-07-16 掲載>
2013年6月 16日(日)イベント「生き物観察会」が雨で中止になりました。
雨にもかかわらず2家族が来ておられました。いっしょにザリガニ取りをしました。
以下の作業を行いました(千葉)
・水質が懸念される貯水池と水田の閉鎖
・閉鎖したかつての貯水池@にホテイアオイ3株を導入
・土手の補修(漏出がひどかった)
・苗がつかなかった田んぼの再田植え
・全ての水田に浮き草を再度導入
・ザリガニ駆除(バケツ一杯)
閉鎖したかつての貯水池Aは真っ白になっていました。
 <写真をクリックすると大きなサイズで見ることができます。>
   
     

<2013-07-16 掲載>
2013年6月 15日(土)イベントの準備をしました。
いもりの里の改変案(6/12)に基づき井戸のホースをつなぎかえました(丸尾)。

<2013-07-16 掲載>
2013年6月 12日(水) 現在の水田の現状を踏まえ、図のように、いもりの里を改変することになりました。
水田の現状:
震災後、一部の池では水量が激減したのと同時に、他の池では水質が極端に悪化した(硬度が高くなった)。
地下水脈がずれた可能性を考えています。
大きな変更点と方策:
・水質が悪化した貯水池(@とA)と一部の水田(右B)を閉鎖する。
・閉鎖した池と田、およびあらたな改変後の池@とAにマコモ(この植物は生活できるようです)など、水質浄化に秀でた植物を導入する。
・閉鎖した池と田には、さらに試みにホテイアオイを導入する。
・利用する水田には、水質の指標としてスイレン(購入)と浮き草(近くに水田から)を導入する。
以前導入した浮き草は、ほとんどの田では育ちませんでしたが、田D(植生などが良好な水田)では、少数ですが増えつつあります。
また、浅2を水田として再利用することも検討したいと考えます。
柳や葦が生えるあたり(イベントでイモリが見つかっていた付近)の環境の方がよいかもしれません。

イモリ養殖田改編案 → 
<2013-07-16 掲載>
2013年6月 11日(火) 取手市立永山小学校との地域貢献プロジェクト「いもり教室」が始まりました。
子どもたちが、いもりの里に放流した同系統のイモリ(取手いもり)の飼育・観察を始めました。
いもりの里の様子:浮き草が、泥んこ運動会をした田に見られました。

<2013-07-16 掲載>
2013年6月 8日(土) イモリの幼生41匹を放しました。
・メダカ、タニシ、モノアラガイは確認できました。
・蓮がなくなりました。

<2013-07-16 掲載>
2013年6月 2日(日) イモリの幼生30匹を放しました。
・アオミドロの代替わりが完了してきているようでした。
・メダカ、タニシ、モノアラガイは確認できました。
・イモリ幼生は確認できませんでした(そもそも水面からの視認は困難ですが)。
・浮草が見られなくなっていました。
・蓮の葉が朽ち始めていました。

<2013-05-04 掲載>
2013年5月26日(日) 水深が大きくて苗がうまくつかなかった水田について、再度田植えを行いました。
・蓮を池@に導入しました。
・19日に導入した浮草が見えなくなっていたので、再度導入しました。

<2013-05-04 掲載>
2013年5月19日(日)イベント「田植え」を開催しました。
・イモリの幼生17を放しました。下流の水田や水路から採集したメダカ、浮草、タニシ、モノアラガイを導入しました。

  一般参加者 37人(子供 26人, 大人 11人)
  市民ボランティア 2人
    5人
  大学   11人
  地元 10人
  事務局 1人
  合計   66人
   

<2013-05-04 掲載>
2013年5月18日(金) 水田の草刈りとイベントの準備をしました。
<2013-05-04 掲載>
2013年5月16日(木) 第13回「いもりの里」連絡協議会、第27回「いもりの里」協議会を開催しました。
<2013-05-04 掲載>
2013年5月14日(火) 水田内の草とりをしました。イモリ幼生42匹を放しました。
・池@のアオミドロの代替わりが激しい。

<2013-05-04 掲載>
2013年5月13日(月) 2011年2月生まれの室内飼育イモリが産卵しました(5月9日にゴナトロピン注射開始)。
これで、メスは2年ほどで産卵可能になるということが分かりました。しかし、卵はすべて未受精卵でした。オスも尾に紫の婚姻色が現れていることから性成熟している可能性がありますので、オスとメスをいっしょに飼育し、観察を継続しています。

<2013-05-04 掲載>
2013年4月30日(火) 「どろんこ田んぼ運動会」の様子が日本農業新聞で紹介されました。
<2013-05-01 掲載>
2013年4月29日(月) 「どろんこ田んぼ運動会」の様子が朝日新聞で紹介されました。
<2013-04-30 掲載>
2013年4月28日(日) イベント「どろんこ田んぼ運動会」を開催しました。
・イモリの卵36、幼生25を池@に放しました。
  一般参加者 26人(子供 16人, 大人 10人)
  市民ボランティア 4人
  地元 9人
  5人
  大学 4人
  事務局 1人
  その他   3人 
  合計   52人
 <写真をクリックすると大きなサイズで見ることができます。>
   
<2013-04-30 掲載>
2013年4月27日(土) イベントの準備をしました(丸尾、協議会、フレンドクラブ)。
<2013-04-30 掲載>
2013年4月23日(火)筑波大学広報誌「Tsukuba Communications」の取材を受けました(20号、7月初旬発行予定)。
<2013-04-25 掲載>
2013年4月19日(金) 第12回「いもりの里」連絡協議会、第26回「いもりの里」協議会を開催しました。
<2013-04-25 掲載>
2013年4月18日(木) 水田の水入れを行いました。
井戸水、池と水田の簡易水質調査を行いました。
池Aの水質の悪化が懸念されていましたが、今回の調査ではすべての調査地で異常はありませんでした(PDF)。

<2013-04-25 掲載>
2013年4月14日(日) 近くの水田で採集したメダカを20匹ほど池@に移入しました(山田さん)。
<2013-04-25 掲載>
2013年3月 26日(火) 第11回「いもりの里」連絡協議会、第25回「いもりの里」協議会を開催しました。
池Cでヒキガエルの卵を確認しました。

<2013-04-25 掲載>

2013年2月24日(日) イベント「鳥の観察会」を開催しました。 
子ども 11人 大人 10人(保護者 5人) 合計 21人

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<2013-02-28 掲載>
2013年1月20日(日) イベント「木こり体験」を開催しました。
子ども 10人 大人 10人 合計 20人

 <写真をクリックすると大きなサイズで見ることができます。>
 
<2013-02-28 掲載>